警告色とは?
けいこくしょく
警告色とは、毒や悪臭などの防御手段をもつ動物が天敵に対して自身の危険性を視覚的に知らせる、鮮やかで目立つ色彩や模様のことです。
警告色(aposematism、アポセマティズム)は、有毒・有害・不味い動物が、天敵となる捕食者に対して自身の危険性を予告的に伝えるために備えた目立つ色彩・模様・体色の組み合わせを指します。赤・黄・橙・黒・白などの高コントラストな色が多く用いられます。
警告色が進化的に有利になる理由は、捕食者の学習行動と結びついています。捕食者は一度有毒な個体を試食・攻撃して不快な経験をすると、その外見パターンを記憶し、以後は同様の外見をもつ個体を避けるようになります。目立つ色ほど記憶に残りやすいため、警告効果が高まります。
警告色を示す生物の代表例は次のとおりです。
- ヤドクガエル:皮膚から強毒を分泌する熱帯産カエル
- テントウムシ:アルカロイドを含み鳥類に嫌われる赤と黒の斑点
- ミツバチ・スズメバチ:針による攻撃を警告する黒と黄の縞模様
- オオカミウオやゴンズイなどの有毒魚類
警告色は擬態と深く関わっており、有毒種の警告色を無害な種が模倣するベイツ型擬態や、有毒な複数種が同じ警告色を共有するミュラー型擬態など、進化生態学のさまざまなトピックの中心的な概念となっています。警告色の進化は、動物の色彩・視覚・行動・共進化の研究に重要な視点を提供しています。
使い方・例文
スズメバチの黒と黄色の縞模様は警告色の典型例です。この色合いを見た鳥類は過去の経験から危険を連想して回避します。また、ハナアブなど刺さない無害な昆虫も同様の縞模様をもつことで恩恵を受けています(ベイツ型擬態)。
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