セマとは?
せま
トルコのスーフィズム(イスラム神秘主義)の教団メヴレヴィー教団が行う、旋回を伴う宗教的な瞑想儀式です。
セマ(Sema)は、13世紀のイスラム神秘主義(スーフィズム)の詩人・思想家ジャラール・アッディーン・ルーミー(モラナ)の教えを受け継ぐメヴレヴィー教団が執り行う宗教的な瞑想・祈祷の儀式です。「旋舞(せんぶ)」とも呼ばれ、白い衣と円錐形の帽子(シッケ)をまとった行者(セマーゼン)が独特のリズムで旋回し続けます。
セマは単なる踊りではなく、神との合一(ファナー)を目指す霊的な実践です。旋回することで世俗のとらわれから解放され、神の愛と存在に近づくことを目的としています。右手を空に向けて神の恵みを受け取り、左手を地に向けてそれを大地に伝えるというポーズには深い宗教的意味が込められています。
セマの構成は厳格な手順に従っています。
- ナートの演奏(ナートハン)と礼拝から始まります。
- ケマーネやネイなどの伝統楽器による演奏が行われます。
- 旋回(セマーゼンの旋舞)は複数のセルに分かれて行われます。
- コーランの朗誦で締めくくられます。
セマはトルコのコンヤ市がルーミーゆかりの地として発祥の地とされています。2008年にはユネスコの無形文化遺産に登録され、世界的にもその文化的価値が認められています。現在では宗教的儀式としてだけでなく、トルコの伝統文化として観光文脈でも広く紹介されています。
使い方・例文
トルコを旅行する際や、イスラム文化・スーフィズムを学ぶ場面で「旋舞するデルヴィーシュ(托鉢修道者)」として登場します。コンヤで毎年12月に行われるルーミー追悼祭でも公式に披露されます。
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