詞書とは?
ことばがき
詞書とは、和歌や絵巻の絵の前に付けられた、内容の説明や背景を記した短い文章のことです。
詞書(ことばがき)とは、和歌の前に記された詞(ことば)、すなわち歌の詠まれた状況・背景・心情などを説明する序文のことを指します。また、絵巻においては挿入された絵に先立って書かれた物語本文や場面説明の文章も詞書と呼ばれます。
和歌の詞書は、歌が詠まれた時・場所・きっかけ(ある人のもとに贈った折に、など)を簡潔に示します。これにより読者は歌の文脈を把握でき、理解が深まります。『古今和歌集』をはじめとする勅撰和歌集では、各歌に詞書が付くことが一般的でした。
絵巻における詞書は、場面ごとに物語の本文や説明を挿入し、続く絵との一体的な読書体験を生み出します。詞書→絵→詞書→絵と交互に展開することで、物語の流れが巻物の展開とともに進んでいく構成が多く見られます。
詞書の書体は、平安時代には料紙に金銀の装飾を施した豪華なものも多く、書道作品としての価値も高いです。書き手の筆跡は古筆として鑑賞・研究の対象にもなります。
使い方・例文
『古今和歌集』の「春の夜の夢ばかりなる手枕に」という歌には、「ある女のもとに、忍びて通ひける人の詠める」という詞書が付けられており、歌が恋の場面で詠まれたことが分かります。
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