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言語地図とは?

げんごちず

言語地図とは、特定の語や語形・発音などの分布を地図上に示した図で、方言研究や言語変化の分析に用いられます。

言語地図(げんごちず、英:linguistic map)とは、特定の言語現象(語彙・発音・文法形式など)がどの地域でどのように使われているかを地図上に視覚的に表したものです。地理言語学方言地理学)の基本的な研究ツールであり、方言分布の全体像を把握するために欠かせません。

言語地図を作成するには、まず調査地点を多数設定し、各地点の話者に同じ質問をして回答を収集します。得られたデータを地図上に点や記号、色などで示すことで、語形や発音の地理的な広がりや境界線(方言境界線=アイソグロス)が浮かび上がります。

日本では、国立国語研究所が作成した『日本言語地図』(1966〜1974年刊行)が代表的で、全国約2400地点で調査した結果が収録されています。この地図によって、各語の伝播方向や中央語からの拡散の様子(波紋理論)が実証的に分析されました。

言語地図の分析からわかることには以下のようなものがあります。

  • 方言の分布域とその境界
  • 言語変化の伝播方向と速度
  • 古い語形が周辺部に残る「方言周圏論」の検証
  • 言語と地理的・文化的障壁との関係

現代ではGISを活用したデジタル言語地図も普及しており、より精密な分析が可能になっています。

使い方・例文

「『さつまいも』の呼び名(からいも・かんしょ・りゅうきゅうなど)の分布を言語地図で示すと、地域ごとの伝来ルートが見えてくる」といった形で方言研究の文脈で登場します。

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