褥瘡予防マットレスとは?
じょくそうよぼうまっとれす
褥瘡予防マットレスとは、長時間同じ姿勢で寝ている患者の体圧を分散し、皮膚への圧迫を軽減することで褥瘡(床ずれ)の発生を予防するために設計されたマットレスです。
褥瘡(じょくそう)とは、身体の一部が持続的に圧迫されることで血流が遮断され、皮膚や皮下組織が壊死する状態(いわゆる「床ずれ」)です。褥瘡予防マットレスは、この圧迫を軽減・分散するために特別に設計された療養用の寝具です。
褥瘡は骨突出部(仙骨・踵・坐骨など)に多く発生し、一度重症化すると治癒が長期化するため、予防が最優先とされています。マットレスによる体圧分散はその中核的な対策の一つです。
主なマットレスの種類には以下があります。
- 静的エアマットレス:空気セルが体の形状に合わせてフィットし、圧力を広範囲に分散する
- 動的エアマットレス(交互圧切替型):複数のセルが交互に膨張・収縮し、同一部位への持続的圧迫を防ぐ
- ウレタンフォームマットレス:密度・硬さの異なる素材を組み合わせ、体圧分散と安定性を両立
- ゲル素材マットレス:ゲルが体圧を均一に分散し、ずれや摩擦も軽減
マットレスの選択は患者の褥瘡リスクスコア(ブレーデンスケールなど)・体格・活動性・既存の褥瘡の有無に基づいて行われます。マットレスのみに依存するのではなく、体位変換・スキンケア・栄養管理を組み合わせた総合的な褥瘡予防ケアの一環として活用することが重要です。
使い方・例文
寝たきりで仙骨部の発赤が確認された患者に対し、動的エアマットレスへの変更と2時間おきの体位変換を組み合わせて褥瘡の進行を防ぐ対策を講じた。
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