膝窩動脈とは?
しっかどうみゃく
膝窩動脈とは、膝の裏側(膝窩部)を通る動脈で、大腿動脈の続きとして下腿・足部へ血液を送る主要な血管です。
膝窩動脈(しつかどうみゃく、Popliteal Artery)は、下肢の主要動脈であり、大腿骨内転筋裂孔を通過した大腿動脈が膝の裏側(膝窩:ひかがみ)に入ったところで名称が変わる部分です。膝窩部を縦に走り、膝下で前脛骨動脈・後脛骨動脈・腓骨動脈に分岐して足全体へ血液を供給します。
膝窩動脈が出す主な分枝には以下のものがあります。
臨床的には、膝窩動脈は動脈硬化による閉塞(閉塞性動脈硬化症)や膝窩動脈瘤の好発部位として重要です。膝窩動脈瘤は末梢動脈瘤の中で最も頻度が高く、血栓塞栓や破裂のリスクがあります。また整形外科手術(膝関節置換術や骨折手術)の際に損傷しやすい血管としても知られており、術前の画像評価が欠かせません。脈拍は膝窩部で触知でき(膝窩脈)、末梢循環評価の基準点のひとつです。
使い方・例文
「足首の脈が弱く膝窩動脈の狭窄が疑われたため、血管造影検査が行われた」というように、下肢の循環障害を診断する場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: