脱ガス処理とは?
だつがすしょり
脱ガス処理とは、溶融金属や液体・固体材料の中に溶け込んでいる気体成分を除去し、製品品質の欠陥を防ぐための工業的処理です。
脱ガス処理(だつガスしょり、degassing)とは、金属・プラスチック・液体などの素材に溶け込んでいる気体(水素・酸素・窒素・炭酸ガスなど)を意図的に除去する処理技術の総称です。特に鉄鋼・アルミニウムなどの金属製造において重要な精錬工程の一つです。
なぜ脱ガスが必要かというと、溶融金属中に溶存した気体は、凝固時に気泡として析出し「ブローホール」や「ポロシティ」と呼ばれる内部欠陥を生じさせるためです。これらの欠陥は製品の強度・延性・疲労寿命を著しく低下させます。主な脱ガス方法は以下のとおりです。
- 真空脱ガス法(VD/VOD法):溶鋼を真空雰囲気下に置き、溶存ガスを蒸発させる方法。ステンレス鋼・高品質鋼の製造に使われる
- RH脱ガス法:環流式真空脱ガス。溶鋼を真空槽内で循環させながら脱ガスする高効率な方式
- アルゴンガスバブリング:不活性ガスを吹き込んで溶存水素・酸素を追い出す方法
- フラックス処理:アルミニウム溶湯に塩素系・アルゴン系フラックスを注入して水素を除去
使い方・例文
自動車の駆動系部品に使われる高強度鋼は、溶鋼段階でRH真空脱ガス装置を通すことで水素含有量を極限まで下げ、遅れ破壊や内部欠陥のない高品質な鋼材に仕上げます。
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