脛当とは?
すねあて
脛当とは、日本の甲冑において脛(すね)を矢や刀から守るために着用する防具で、甲冑の足回りを構成する重要な部位です。
脛当(すねあて)は、日本の甲冑(鎧兜)を構成する防具のひとつで、足の脛(膝下から足首にかけての前面)を保護するために装着します。戦闘時に弓矢や打撃から下肢を守る実用的な役割を担います。
脛当の構造は時代や流派によって異なりますが、一般的には鉄や革を板状・筒状に加工し、内側に裂地や革を張り付けて着用感を高めた造りになっています。膝部分の保護具「膝鎧(ひざよろい)」と一体化したものや分離型のものなど、さまざまなバリエーションがあります。
代表的な形式には以下のものがあります。
- 筒脛当(つつすねあて):板金を筒状に成形したもの。騎馬武者が多く用いた
- 篠脛当(しのすねあて):細い鉄棒(篠)を並べて縅糸で連結したもの。軽量で動きやすい
- 毛引脛当(けびきすねあて):漆を塗った革板を基本構造とするもの
脛当は兜・胴・籠手(こて)・佩楯(はいだて)・具足などとともに甲冑一式を構成し、武士の全身装備を完成させます。戦国時代に当世具足が発展すると、脛当も防御力と機動性を両立した形へと進化しました。甲冑の収蔵・修復の場では、脛当の形状が時代と流派の判定材料のひとつとなります。
使い方・例文
甲冑の着付け(着付け体験)では、胴や兜を着装した後に脛当を脛に巻き付けて紐で固定する工程があり、足回りの防護の完成形として最後に確認されます。
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