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胡粉塗りとは?

ごふんぬり

胡粉塗りとは、貝殻を焼いて精製した白色顔料「胡粉」を膠で溶いて物の表面に塗り重ねる伝統的な仕上げ技法です。

胡粉塗り(ごふんぬり)とは、ホタテカキなどの貝殻を高温で焼成・精製した白色顔料「胡粉(ごふん)」を、にかわ(膠)や糊で溶いて塗料とし、木や紙・布などの表面に塗り重ねていく日本の伝統的な仕上げ技法です。

胡粉の主成分は炭酸カルシウムであり、焼くことで粒子が細かくなり純白の発色を持つようになります。これを水や膠と練り合わせてペースト状にし、刷毛や筆で薄く何層にも塗り重ねることで、なめらかで品のある白い肌が生まれます。乾燥後は軽く研磨して均一に整え、必要に応じてさらに重ね塗りを繰り返します。

胡粉塗りが用いられる代表的な場面は以下の通りです。

  • 日本画の下地処理(胡粉地)
  • 能面・人形(ひな人形・市松人形)の顔の白い肌
  • 仏像や神像の彩色前の下地
  • 漆器の下地や中塗り
  • 建築内装の装飾的な白壁仕上げ

胡粉で仕上げた表面は、経年とともに独特の温かみが増し、プラスチックや合成顔料では得られない深みのある白さが特徴です。現代でもひな人形の顔塗りや日本画の制作に伝統技法として受け継がれており、職人によって手間をかけて施されています。

使い方・例文

ひな人形の白くなめらかな顔肌や、日本画の絹本・紙本に施された白い下地などが胡粉塗りの典型例で、工芸品売り場や博物館の作品解説でこの技法名が登場します。

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