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胡粉とは?

ごふん

胡粉とは、牡蠣などの貝殻を焼いて精製した白色顔料で、日本画や彩色工芸に欠かせない伝統的な画材です。

胡粉(ごふん)は、主にカキ(牡蠣)などの貝殻を高温で焼成・粉砕して精製した炭酸カルシウムを主成分とする白色顔料です。日本画日本伝統工芸における最も重要な白の絵具のひとつとして長く使われてきました。

製造工程は丁寧で、貝殻を焼いて酸化カルシウム(生石灰)とし、水を加えて消化させた後に繰り返し水簸(すいひ)という精製作業を行います。この工程を経るほど粒子が細かくなり、より白くなめらかな胡粉が得られます。高品質なものほど発色が純白に近く、塗り重ねることで不透明感と厚みを出せるのが特徴です。

日本画では下塗りの白色として使われるほか、岩絵具と混ぜて色調を調整したり、仏画・肖像画・花鳥画などで白の表現に積極的に用いられます。また、日本人形(雛人形・市松人形など)の顔の塗料としても伝統的に使われており、独特のマットで温かみのある白い肌を生み出します。

膠(にかわ)と混ぜて使用するのが基本で、乾燥後は耐久性が高く、古い仏画や屏風絵にも胡粉の白が現在まで残っています。

使い方・例文

日本画の授業や制作現場で「胡粉を溶く」「胡粉で白く塗る」という形で使われるほか、雛人形の説明書きに「顔は胡粉塗り」と記されることがあります。

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