緞帳とは?
どんちょう
緞帳とは、劇場の舞台正面に設けられる大型の幕で、開演前や幕間に舞台を覆い隠す役割を持ち、しばしば精緻な絵画や織物で装飾された芸術作品でもあります。
緞帳(どんちょう)とは、劇場の舞台と客席の間に設置される大型の幕のことです。開演前・終演後・幕間(まくあい)などに舞台正面を覆い、観客の視線から舞台裏の準備・転換作業を隠す実用的な機能を持ちます。英語では「act curtain」や「grand drape」などと呼ばれることがあります。
緞帳の最大の特徴は、その見た目の豪華さにあります。単なる目隠しの幕にとどまらず、絵画や織物技術の粋を集めた芸術作品としての性格を持つことが多く、特に日本の大型劇場では著名な画家が下絵を描き、西陣織などの伝統的な染織技術によって制作された緞帳が知られています。
緞帳の種類と特徴として以下が挙げられます。
- 引き緞帳:左右に引き分けて開閉する形式で、最も一般的
- 上げ緞帳:上部に巻き上げて開ける形式
- フロント幕・定式幕:歌舞伎などで使われる縞模様の引き幕も広義に含む場合がある
日本の歌舞伎座や国立劇場などの大劇場では、各時代の文化を反映した緞帳が大切に保存・使用されており、開演前に緞帳を眺めることも観劇の楽しみの一つとされています。また、NHKホールや地方の市民会館などでも、その地域の文化や自然をテーマにした緞帳が描かれており、地域ごとの芸術的個性を示すものになっています。
使い方・例文
劇場に入場して客席に座ると正面に大きな幕が下りているのが緞帳で、公演が始まる合図とともにゆっくり左右に引かれて舞台が現れる瞬間は、観劇の醍醐味の一つです。
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