第1転回形とは?
だいいちてんかいけい
第1転回形とは、和音の最低音(ベース音)が根音ではなく第3音になっている和音の配置のことです。
第1転回形(だい1てんかいけい)は、和声学・音楽理論における和音の配置(転回形)の概念の一つです。通常の和音(基本形)は根音(ルート)が最低音に置かれますが、転回形では他の構成音がベース音として使われます。
転回形には以下のような段階があります。
- 基本形:根音が最低音(例:ドミソのドが最低音)
- 第1転回形:第3音が最低音(例:ドミソのミが最低音)
- 第2転回形:第5音が最低音(例:ドミソのソが最低音)
第1転回形は、数字付き低音(figured bass)の表記では「6の和音」とも呼ばれ、バス音から6度上と3度上の音を積み上げた構造になっています。この配置は基本形より軽くて流動的な響きを持ち、声部進行を滑らかにするために多用されます。
第1転回形が活躍する場面としては、スケール上を段階的に上下するバスライン(スケールベース)の中間に置くことで、和声進行を滑らかに結びつけるという使い方が代表的です。バッハのコラールや古典派のソナタなど、西洋音楽の多くの作品で頻繁に登場します。
和声法の学習においては、基本形・第1転回形・第2転回形の使い分けが自然な声部進行の実現において重要なスキルとなります。
使い方・例文
ピアノの伴奏でCコード(ドミソ)の代わりにミを最低音にした第1転回形を使うと、バスラインがなめらかにつながる場面でよく用いられます。
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