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章草とは?

しょうそう

章草とは、中国隷書をもとに速記性を高めた草書の一種で、波磔(はたく)の筆法を残しながら字形を省略した古い書体です。

章草(しょうそう)は、中国書体の一つで、隷書(れいしょ)を崩して速書きしやすくした書体です。草書の中でも最も古い様式にあたり、後に発展する「今草(きんそう)」と区別するために「章草」と呼ばれます。

章草の起源は前漢から後漢の時代にさかのぼるとされ、実用的な速記の需要から自然発生的に生まれたとみられています。隷書の特徴的な筆法である「波磔(はたく)」—横画の終わりに右上方向へはねる動き—を残していることが、今草との大きな違いです。また、一字一字が独立して書かれ、連続して書き連ねる今草とは異なる点も特徴の一つです。

章草の代表的な特徴をまとめると以下のようになります。

  • 隷書の波磔の筆法が残っている
  • 字形は略されているが、各字が独立して書かれる
  • 漢代の竹簡・木簡に多く見られる
  • 索靖(さくせい)や皇象(こうしょう)などが名手として知られる

書道史において章草は、隷書から草書・行書への移行過程を示す重要な書体であり、中国書道の歴史を理解するうえで欠かせない位置を占めています。現代では実用書体としてよりも、書道の稽古や書道史研究、古典作品の臨書(模倣練習)の対象として扱われています。

使い方・例文

書道の歴史を学ぶ際、隷書から今草への変遷を示す中間的な書体として章草が紹介されることが多く、博物館の古代文物展示や書道の古典臨書教材として目にする機会があります。

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