立憲主義とは?
りっけんしゅぎ
立憲主義とは、国家権力を憲法によって制限し、国民の権利と自由を守るという政治原理のことです。
立憲主義(constitutionalism)とは、国家の統治権力を憲法によって制約し、権力の濫用を防ぎながら個人の基本的権利・自由を保障しようとする政治思想・原理です。「権力は腐敗する」という歴史的教訓から生まれた考え方で、近代国家の基礎をなす原則のひとつです。
立憲主義の核心は、権力者であっても憲法の枠を超えることはできないという「法の支配」にあります。具体的には次のような仕組みがその実現を支えます。
- 権力分立:立法・行政・司法の三権を分離し、相互に監視・抑制させる
- 基本的人権の保障:言論・思想・身体の自由など、国家が侵害できない権利を明文化する
- 違憲審査制:法律や政府の行為が憲法に反しないかを裁判所が審査する
- 硬性憲法:憲法の改正を通常の法律より困難にし、安易な変更を防ぐ
歴史的には17〜18世紀のイギリス名誉革命やフランス革命、アメリカ独立革命を経て近代的立憲主義が確立しました。日本では日本国憲法がその体現であり、第99条が公務員に対して憲法尊重擁護義務を課しています。
現代では、形式的な憲法の存在だけでなく、その内容が民主主義・基本的人権の尊重を実質的に保障しているかが問われる「実質的立憲主義」の観点が重視されています。
使い方・例文
政府が法律を制定する際も憲法の条文に反してはならず、仮に違反する法律が成立しても裁判所が違憲と判断して効力を失わせることができます。
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