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窒化処理とは?

ちっかしょり

窒化処理とは、鋼鉄表面窒素を拡散浸透させ、高硬度で耐摩耗性・耐疲労性に優れた硬化層を形成する表面熱処理技術です。

窒化処理とは、金属(主に鋼鉄)の表面窒素原子を浸透・拡散させることで、硬い窒化物層を形成する表面改質技術です。焼き入れとは異なり、低温(通常450〜600℃程度)で処理できるため変形が少なく、高い寸法精度が要求される部品に適しています。

主な処理方法

  • ガス窒化:アンモニアガス雰囲気の炉に部品を入れ、分解した活性窒素を拡散させる方法。量産向けで制御が安定している
  • 塩浴窒化(軟窒化):シアン酸塩などの溶融塩浴中で処理する方法。処理時間が短く鉄鋼以外にも適用しやすい
  • プラズマ窒化(イオン窒化):真空中でグロー放電プラズマを利用する方法。処理温度と窒化層の制御精度が高い

窒化層の構造:表面には「化合物層」(白層とも呼ばれる)、その内側に「拡散層」が形成されます。化合物層は鉄窒化物(Fe₂N、Fe₃N等)から成り、硬度はビッカース硬さで800〜1200HV程度に達します。

用途と意義:ギア・クランクシャフト・カムシャフト・金型・射出成形用シリンダーなど、高い耐摩耗性と耐疲労性が求められる機械部品に広く用いられています。浸炭焼入れと比べて変形が極めて少ない点が大きな優位性です。

使い方・例文

自動車エンジンのカムシャフトやクランクシャフトには窒化処理が施されており、繰り返し荷重に対する高い耐疲労性と、油膜が切れた際の耐焼き付き性を確保しています。

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