移動平均法とは?
いどうへいきんほう
棚卸資産の払出原価を、在庫の取得のたびに平均単価を再計算して求める原価計算の方法です。
移動平均法とは、棚卸資産(商品・原材料・製品など)の払出原価を計算する方法のひとつです。仕入れや入庫が行われるたびに、その時点での在庫残高と新たに取得した数量・金額を合算して加重平均単価を算定し、その単価を払出原価に適用します。
移動平均法の計算手順は以下のとおりです。
- 仕入れ前の在庫残高(数量×単価)を把握する
- 新たに仕入れた数量と金額を加算する
- (在庫残高合計金額)÷(在庫残高合計数量)で新しい平均単価を算出する
- 次の払出には新しい平均単価を適用する
移動平均法と対比される方法としては、総平均法(一定期間の全取引を集計して平均単価を算出)や先入先出法(先に仕入れたものから先に払い出す)があります。
移動平均法の利点は、仕入価格の変動が在庫評価に比較的タイムリーに反映される点です。物価が変動する環境では、払出単価が一定の範囲に収まりやすく、期間損益の平準化に寄与します。一方で、仕入れのたびに計算が必要なため、手作業では煩雑になるという面もありますが、会計システムを使えば自動処理が可能です。日本の税法上でも認められた評価方法のひとつです。
使い方・例文
小売業や製造業の在庫管理において、仕入れ価格が毎回変動する原材料の払出原価を算定する際に移動平均法が使われます。会計ソフトでは仕入入力のたびに自動的に平均単価が更新されます。
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