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番匠とは?

ばんじょう

番匠とは、日本中世に活躍した宮殿・寺社などの建築を担う大工・建築職人の称号または集団のことです。

番匠(ばんじょう)とは、日本の古代から中世かけて、宮殿・寺社・城郭などの大型建築の建設・修繕を担った建築職人(大工)、またはそのような職人の集団・組織を指す言葉です。現代でいう「大工」の前身にあたる存在ですが、特に官営の工房や荘園に属して組織的に働く職人を指すことが多いです。

番匠の「番」は交替制の勤務番(当番)を意味し、律令制のもとで諸国から都に徴発されて宮廷や官衙(かんが)の建築に従事した職人が「番匠」と呼ばれるようになったとされます。平安時代には「木工寮(もくりょう)」に所属する官人番匠が宮廷建築を担いました。

中世になると番匠は寺社勢力や武家にも抱えられるようになり、次のような多様な活動を行いました。

  • 寺社の本堂・塔・門などの建設と維持
  • 城郭・館の造営
  • 橋・堤防・船などの土木・建設

番匠の技術は棟梁(とうりょう)から弟子へと伝授され、木割(きわり)と呼ばれる建築比例法が発達しました。室町時代以降は「大工」という名称が一般化していき、番匠という語は次第に使われなくなりましたが、中世建築史を語る上で欠かせない職能集団です。

使い方・例文

法隆寺や東大寺の修復・再建に携わった職人を「番匠」と呼ぶように、中世の寺社建築の解説や日本建築史の教科書に登場する用語です。歴史的建造物の説明板でも目にすることがあります。

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