本文へスキップ

生物系統学とは?

せいぶつけいとうがく

生物系統学とは、生物の進化的な親縁関係を解析し、生命の樹(系統樹)を構築する生物学の一分野です。

生物系統(systematic biology / biological systematics)は、生物の多様性を記載・分類し、種間の進化的な親縁関係(系統関係)を解明することを目的とする学問です。分類学と密接に関連しながらも、単なる種の整理にとどまらず、進化の歴史そのものを再構築することを中心的な目標とします。

生物系統学の主な研究手順は以下のとおりです。

  • 形質の収集:形態・生態・行動・分子配列(DNAやタンパク質)などのデータを収集する。
  • 系統解析:最大節約法・最尤法・ベイズ法などの統計的手法で系統樹を推定する。
  • 分類の改訂:系統関係に基づいて分類体系を見直し、単系統群(共通祖先とその全子孫)を基準に分類を行う。

20世紀後半に分子系統学が発展し、DNA配列に基づく解析が主流となったことで、従来の形態分類では見えなかった多くの系統関係が明らかになりました。例えば、クジラ目とカバ科が近縁であることや、鳥類が恐竜の一系統であることが分子系統学によって確立されました。現在は形態・分子・化石データを統合したトータルエビデンス解析も行われています。

使い方・例文

遺伝子配列を用いた生物系統学解析により、見た目がまったく異なるパンダとクマ、あるいはクジラとカバが実は近縁であることが明らかになり、形態に基づく従来の分類が大きく見直されました。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語