牡蛎とは?
ぼれい
牡蛎(ぼれい)とは、カキの貝殻を乾燥・焼成した生薬で、漢方医学において精神安定・制酸・収斂などの目的で使用されます。
牡蛎(ぼれい)とは、イタボガキ科のマガキなどカキ(牡蠣)の貝殻を洗浄・乾燥・焼成した生薬です。食用のカキとは異なり、殻の部分を薬材として活用するもので、日本薬局方にも収載されている重要な漢方生薬の一つです。
牡蛎の主な化学成分は炭酸カルシウムであり、これが制酸作用(胃酸を中和する)に寄与しています。漢方医学的な効能としては、重鎮安神(じゅうちんあんしん:精神を落ち着かせる)、軟堅散結(なんけんさんけつ:硬くなったしこりを柔らかくする)、収斂固渋(しゅうれんこじゅう:汗や帯下を止める)、制酸止痛などが挙げられます。
代表的な配合処方には以下のものがあります。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):不眠・不安・動悸に
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):神経過敏・遺精に
- 牡蛎湯(ぼれいとう):発汗過多に
竜骨(りゅうこつ:哺乳動物の化石骨)とともに配合されることが多く、精神安定の効果が相乗的に高まるとされています。胃酸過多による胃痛や不安・不眠を伴う神経症状に対応する漢方方剤に広く使われています。
使い方・例文
強いストレスで眠れず動悸がする場合に処方される柴胡加竜骨牡蛎湯には牡蛎(ぼれい)が配合されており、精神を落ち着かせて睡眠を促す働きが期待されます。
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