炭手前とは?
すみてまえ
炭手前とは、茶道において茶を点てるための炭を炉や風炉に組む作法のことで、独立した「手前(てまえ)」として体系化されています。
炭手前とは、茶道において、お湯を沸かすための炭を炉(ろ)または風炉(ふろ)に改めて組み足す一連の作法のことです。単に炭を補充するだけでなく、定められた手順と道具を用いて行う「手前(てまえ)」のひとつとして、点前の中でも重要な位置を占めています。
茶会では、客を迎える前に行う初炭手前と、懐石の後に行う後炭手前の二種があります。初炭では炉や風炉に最初の炭を組み、後炭ではお湯の温度を保つために炭を足します。それぞれ使う道具や手順が異なります。
炭手前で使われる主な道具には以下のものがあります。
- 炭斗(すみとり):炭を盛り入れる籠や箱
- 火箸(ひばし):炭をつかむ金属製の箸
- 羽箒(はぼうき):炉縁や五徳を清める羽根の箒
- 灰器(はいき):灰を入れる器
- 香合(こうごう):香を入れる小さな蓋物
炭手前では、炭の組み方にも「胴炭・丸ぎっちょ・割ぎっちょ」など炭の種類と配置の決まりがあります。また、香合から香を炉に入れる所作も含まれ、場の清潔さと香りを整えるという茶の湯の精神が体現されています。利休の言葉に「炭は湯の沸くように」という教えがあり、実用と精神性が一体となった手前です。
使い方・例文
茶会の席で亭主が「初炭手前をご覧ください」と告げ、炭斗を持ち出して炉に炭を組む場面が炭手前です。茶道の稽古では点前と並んで必修の作法として学びます。
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