潜在連合テストとは?
せんざいれんごうてすと
潜在連合テスト(IAT)とは、無意識のうちに持つ偏見や態度を測定するために開発された、反応時間を利用した心理測定手法のことです。
潜在連合テスト(IAT:Implicit Association Test)とは、1998年にグリーンワルドらが開発した心理測定の手法で、意識的には気づいていない、あるいは認めたくないような偏見・ステレオタイプを測定することを目的としています。
テストの原理は「反応時間の差」にあります。コンピュータ画面に表示される単語や画像を、素早くカテゴリに分類する課題を行い、概念同士の心理的な結びつきが強いほど反応が速くなるという性質を利用します。例えば「白人の顔+良い言葉」「黒人の顔+悪い言葉」という組み合わせと、その逆の組み合わせを比較したとき、反応速度の差が潜在的な偏見の強さを示すとされます。
IATが注目される主な理由は以下の点にあります。
- 自己申告による質問票では測れない無意識の態度を捉えられる
- 人種・性別・年齢など多様な偏見の研究に応用できる
- オンラインで誰でも受けられる公開版が「Project Implicit」で提供されている
- 採用・教育・司法など実社会への応用が議論されている
一方で、IATの信頼性・妥当性については学術的な議論もあり、テスト結果が現実の差別的行動をどの程度予測するかは限定的だという指摘もあります。それでも無意識バイアスの存在を可視化するツールとして、研究・教育の場で広く活用されています。
使い方・例文
「男性=理系」「女性=文系」という潜在的な連合がどの程度自分の中にあるかを調べる際にIATが用いられます。
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