本文へスキップ

渡り線とは?

わたりせん

渡り線とは、鉄道において隣接する複数の線路を相互に行き来できるよう接続する短い線路のことで、運転の柔軟性を高める設備です。

渡り線(わたりせん)は、鉄道の複線区間や駅構内において、異なる線路を結んで車両が相互に移動できるようにするための短い連絡線路です。分岐器(ポイント)を組み合わせることで上下線や隣接する線路の間を自由に行き来できるように設計されています。

渡り線が設けられる主な理由は次のとおりです。

  • 折り返し運転:単線に見立てた折り返しを複線区間で行うため
  • 支障時の迂回:事故や工事で一方の線路が使えないときに他方へ移る
  • 入換作業:車両を隣の番線や引き上げ線へ移動させる
  • 増解結・方向転換:列車の組成変更に必要な車両移動を行う

渡り線の代表的な配置には、上下線を結ぶ「片渡り線」と、双方向に行き来できる「両渡り線(X渡り線)」があります。両渡り線は4本のレールと4組のポイントで構成される「ダイヤモンドクロッシング」を含む配置で、柔軟性が最も高い構造です。

都市鉄道では乗り入れ区間や折り返し運転の多い路線に多く見られ、ダイヤの乱れ時には渡り線を活用して折り返し運転に切り替えることで被害の局限化が図られます。運転士や指令員にとって重要な設備であり、鉄道の安定輸送を支える縁の下の力持ちです。

使い方・例文

「事故発生時に渡り線を使って折り返し運転を実施し、一部区間への影響を最小限に抑えた」のように使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語