深海掘削とは?
しんかいくっさく
深海掘削とは、海底下の地層や岩石をボーリングで採取・分析する国際的な科学掘削プロジェクトで、地球の内部構造や古気候の解明を目的としています。
深海掘削(しんかいくっさく)は、深海底にドリルを下ろして地層や岩石のコア(柱状試料)を採取し、地球科学的に分析する調査活動の総称です。1968年に米国主導で始まった「深海掘削計画(DSDP)」を皮切りに、国際共同事業として発展し、現在は「国際深海科学掘削計画(IODP)」として多国が参加しています。日本は地球深部探査船「ちきゅう」を運用し、主要な貢献国のひとつです。
深海掘削で得られるコア試料は、地球の歴史を記録した「タイムカプセル」ともいえます。層序・年代・化石・化学成分などを詳細に分析することで、過去数千万年の古気候・古海洋環境の変遷を復元できます。
深海掘削が明らかにする主なテーマは以下の通りです。
- 過去の気候変動(氷期・間氷期サイクル、温暖化イベントなど)の記録
- プレートテクトニクス・海洋地殻の成り立ちの検証
- 地震や津波を引き起こす沈み込み帯の断層帯の調査
- 海底下の生命(微生物圏)の探索
日本周辺での成果として、東北地方太平洋沖地震(2011年)を起こした断層帯への「ちきゅう」による掘削調査が特に注目を集めました。深海掘削は現代地球科学における最前線の研究手法のひとつです。
使い方・例文
地球科学や海洋科学の解説記事で「IODPの深海掘削によって〇万年前の海洋環境が明らかになった」といった形で報告されます。「ちきゅう」の航海ニュースにも頻繁に登場する用語です。
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