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消防飛行艇とは?

しょうぼうひこうてい

消防飛行艇とは、水上に離着水できる飛行機を利用して森林火災などに大量の水を空中から投下する消火専用航空機のことです。

消防飛行艇とは、飛行艇(水上離着水が可能な固定翼機)の機体構造を活かし、湖や海などの水面から直接水を汲み取って火災現場へ空中投下する消火専用の航空機です。ヘリコプターによる消火とは異なり、一度に数トン規模の大量の水を投下できるため、大規模な山林火災や島嶼部の火災対応に高い効果を発揮します。

消防飛行艇が水を汲み取る方法は主に2種類あります。一つは水面を低速滑走しながら機体底部の取水口から水を吸い込む「スクーピング(水面スキム取水)」で、わずか十数秒で数トンの水を積載できます。もう一つは地上や水上の基地で専用のポンプを使って補水するバケット給水方式です。スクーピング式の代表機としてはカナダのボンバルディア社が製造するCL-415(スーパースクーパー)が世界各国で広く採用されており、日本でも国産機として新明和工業製のUS-2が海難救助に加えて消火転用の研究・実績があります。

消防飛行艇の主な利点は次の通りです。

  • 大量の水を繰り返し投下できる高い消火能力
  • 道路が整備されていない山岳・離島エリアへのアクセス
  • 周辺の湖沼・海洋を取水源として利用できる自給自足性
  • ヘリコプターより高速で広域を移動できる機動力

一方で、取水に必要な一定距離・水深の水面を確保しなければならない制約があり、内陸部や水域が少ない地域では運用が難しい面もあります。近年、気候変動の影響で大規模山林火災が世界各地で多発しており、消防飛行艇の需要と技術開発は一層注目されています。

使い方・例文

カナダやヨーロッパの山林火災では、消防飛行艇が近くの湖から繰り返し取水しながら何度も投下を行い、地上の消防隊員と連携して延焼を食い止める場面がよく見られます。

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