浮織とは?
うきおり
浮織とは、経糸または緯糸を地の織物の上に浮かせて文様を表現する織物技法のことです。
浮織(うきおり)は、通常の平織りとは異なり、経糸(たていと)や緯糸(よこいと)の一部を織物の表面に長く浮かせることで文様や模様を作り出す織物技法です。浮いた糸が光を独特に反射するため、立体感や光沢のある美しい文様を表現できます。
浮織の仕組みは、糸を基本的な織り組織の上に重ねて「浮かせる」ことにあります。経糸を浮かせるものを経浮織(たてうきおり)、緯糸を浮かせるものを緯浮織(よこうきおり)と呼びます。この浮きの長さや密度を変えることで、精緻な絵画的文様から大胆な幾何学文様まで多彩な表現が可能です。
代表的な浮織の種類には以下があります。
- 綴織(つづれおり):緯糸を浮かせて絵画的な文様を表現する
- 錦織(にしきおり):多色の糸を用いた豪華な浮織
- 緞子(どんす):光沢を活かした浮織の一種
日本では奈良時代以降、中国から伝わった技法が各地で独自に発展し、西陣織をはじめとする高級絹織物の基盤となっています。現代でも帯地や礼装用の着物地に用いられ、日本の伝統工芸を支える重要な技術です。
使い方・例文
帯の表面に鳳凰や花文様が浮き上がっているものは浮織の技法で作られており、着物の礼装や伝統工芸品の解説で登場します。
この用語をシェア
最終更新: