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治安維持法とは?

ちあんいじほう

治安維持法とは、1925年に制定された日本法律で、国体変革や私有財産制度の否定を目的とする運動を取り締まるために使われました。

治安維持法は、1925年(大正14年)に日本で制定された法律で、国家体制(国体)の変革や私有財産制度の廃止目的とする結社・運動を厳しく処罰することを定めていました。

この法律が制定された背景には、ロシア革命(1917年)以降の社会主義・共産主義運動の世界的な高まりと、同年に成立した普通選挙法によって政治参加が拡大することへの政府の懸念がありました。当初の最高刑は懲役10年でしたが、1928年の改正で死刑が追加され、さらに1941年の全面改正で大幅に強化されました。

取り締まりの対象となった主なカテゴリは以下の通りです。

  • 共産主義・社会主義運動に関わる結社の組織や加入
  • 労働運動・農民運動の指導者
  • 自由主義的な知識人・文化人
  • 宗教団体(新興宗教や一部のキリスト教団体)

特別高等警察(特高)がこの法律の主な執行機関となり、思想犯の逮捕・拷問・弾圧が横行しました。戦前・戦中を通じて数万人が検挙され、多くの犠牲者が出ました。1945年のGHQ指令によって廃止され、現在の日本では表現・結社の自由を保障する憲法のもとでこのような法律は存在しません。治安維持法は日本の近代史において言論弾圧の象徴として位置づけられています。

使い方・例文

歴史の授業や近代日本史の文献では、「治安維持法によって多くの思想家や活動家が投獄された」といった文脈で登場します。現代の人権問題を議論する際にも、過去の事例として引用されることがあります。

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