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汎神論とは?

はんしんろん

汎神論とは、神と宇宙・自然は同一であるとする思想で、すべての存在の中に神が宿ると考える宗教・哲学的立場です。

汎神論(はんしんろん、英語: Pantheism)は、「すべて(pan)が神(theos)である」という語義が示すとおり、神は世界の外に超越して存在する人格的な創造主ではなく、宇宙・自然・万物そのものと同一であるとする立場です。

歴史と代表的思想家として、近世ヨーロッパではバルーフ・デ・スピノザが「神即自然(Deus sive Natura)」という命題で有名な汎神論的哲学体系を打ち立てました。古代ではストア哲学が宇宙理性(ロゴス)を万物に内在するものと見なしており、汎神論的傾向を持ちます。東洋でも道教の「道(タオ)」やヒンドゥー教のヴェーダーンタ哲学における「ブラフマン」は汎神論的発想と重なります。

汎神論の特徴は以下の通りです。

  • 神を人格的存在ではなく、宇宙全体の法則・秩序・エネルギーとして捉える
  • 自然の崇拝・尊重と結びつきやすい
  • 個人の魂と宇宙全体の合一を目指す傾向がある
  • 奇跡・啓示・祈りへの応答といった超自然的介入を認めない場合が多い

汎神論はキリスト教の正統的な有神論(人格神・創造主)とは相容れない部分があり、歴史上しばしば異端視されました。現代では環境思想や深層エコロジーと親和性があり、自然を神聖視する立場として再評価されることもあります。

使い方・例文

「山川草木に神が宿る」という日本的な自然観や、スピノザを「神に酔いしれた哲学者」と評した言葉は汎神論的な感覚を表しています。

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最終更新:

同じ読みのことば

「はんしんろん」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

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