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氾濫原とは?

はんらんげん

氾濫原とは、河川が洪水の際に繰り返し氾濫することで形成された平坦な低地で、肥沃な沖積土が堆積する農業に適した地形です。

氾濫原(はんらんげん、floodplain)とは、河川の両側に広がる平坦な低地で、洪水時に河川が堤外に溢れ出ることで土砂・シルト・粘土などが堆積して形成された地形です。「洪水原」とも呼ばれます。

氾濫原は、河川が侵食した谷底に長い時間かけて堆積物が蓄積されてできます。洪水のたびに新しい土砂が供給されるため、有機物を多く含む肥沃な沖積土(沖積層)が発達しやすく、古くから世界中の農業の中心地となってきました。ナイル川流域・メソポタミア・インダス川流域などの古代文明はいずれも氾濫原の農業生産力に支えられていました。

氾濫原を構成する微地形には以下のものがあります。

  • 自然堤防:河川沿いに微高地として形成される堆積地形。集落が立地することが多い。
  • 後背湿地:自然堤防の内側に広がる低湿地で、水田に利用されることが多い。
  • 旧河道:河川が移動した跡に残る三日月湖や水路跡。

氾濫原は農業・都市開発に適した地である一方、洪水リスクが常に存在します。日本の多くの平野部(関東平野・濃尾平野など)も氾濫原の堆積物からなり、治水・防災の観点から重要な地形概念です。

使い方・例文

「ナイル川の氾濫原は毎年の洪水が肥沃な土を運んでくるため、古代エジプト文明の農業基盤を支えた。」地理・土地利用の文脈で広く使われる語です。

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