水晶の夜とは?
すいしょうのよる
水晶の夜とは、1938年にナチス・ドイツで起きたユダヤ人迫害の大規模な暴力事件です。
水晶の夜(Kristallnacht、クリスタルナハト)とは、1938年11月9日から10日にかけてナチス・ドイツおよびオーストリアで組織的に引き起こされたユダヤ人への大規模な暴力事件です。街路に散乱したガラスの破片が月明かりに輝く様子から「水晶の夜」と呼ばれました。
事件の発端は、ポーランド系ユダヤ人青年によるドイツ外交官暗殺とされましたが、実際にはナチス党の指導部が組織的に扇動した虐殺行為でした。ユダヤ人が経営する商店や住宅が破壊・略奪され、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)が各地で放火されました。
被害の規模は甚大で、主な記録として次のようなものが挙げられます。
- シナゴーグ約1,400か所が破壊または焼失
- ユダヤ人商店約7,500軒が破壊・略奪
- ユダヤ人91名以上が直接殺害
- 約3万人が強制収容所に送られた
この事件はホロコーストの重大な前兆として歴史的に位置づけられており、ナチスによるユダヤ人迫害が組織的かつ暴力的な段階に移行したことを示す転換点として現在も広く研究されています。
使い方・例文
歴史の授業や第二次世界大戦の解説書で、ホロコーストへの道筋を示す事例として登場します。ナチス・ドイツの反ユダヤ政策を議論する際に必ず言及される出来事です。
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