水堀とは?
みずほり
水堀とは、城郭の周囲に水を満たした堀のことで、敵の侵入を阻む防御施設として日本各地の城に設けられました。
水堀(みずほり)とは、城郭の外周や各郭の境界に掘られた溝に水を引き込んだ防御用の堀のことです。空堀(からぼり)と区別する際に「水堀」と呼ばれ、水が満たされていることで敵の接近と攻撃を物理的に困難にする重要な防衛施設です。
水堀の機能は多岐にわたります。
- 敵が直接城壁・土塁・石垣に接近することを防ぐ
- 水中での移動は速度が落ちるため、守備側が攻撃しやすくなる
- 幅広い堀は大砲や火矢の射程外に城を置く役割も果たす
- 堀に沿った土手(土塁)と組み合わせることで防御効果が増す
水堀は日本の城郭建築において特に平城・平山城で多く用いられました。地形が平坦で自然の障壁がない場合に、水堀が天然の要害を補完する役割を担いました。河川や池を利用して水を引き込む「天然の水堀」もあれば、人工的に掘削して水源から引水する「人工水堀」もあります。
江戸城・大阪城・名古屋城など大規模な城には多重の水堀が設けられており、内堀・外堀が幾重にも城を囲む構造が取られていました。現在でも姫路城・彦根城・松本城などの水堀は観光名所として人気が高く、かつての城郭防衛の姿を今に伝えています。近年では都市開発によって多くの水堀が埋め立てられてしまいましたが、史跡として保全される例も増えています。
使い方・例文
彦根城や松本城の水堀には白鳥や鯉が泳ぎ、観光スポットとして親しまれていますが、本来は敵の侵入を防ぐための重要な防衛施設でした。
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