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横行小管とは?

おうこうしょうかん

横行小管とは、筋細胞細胞膜が筋線維内部に陥入して形成されたトンネル状の管で、電気信号を筋線維の奥深くまで迅速に伝達する構造です。

横行小管(T管・T-tubule、transverse tubule)とは、骨格筋や心筋の筋細胞(筋線維)において、細胞膜(サルコレンマ)が筋線維の長軸に対して垂直方向に内部へ深く陥入してできた管状構造のことです。「横行(transverse)」という名称は、筋線維の走行方向に対して横断する形で分布することに由来します。

筋収縮は、神経からの電気信号(活動電位)が筋細胞表面に届いたあと、その信号を細胞内部の筋小胞体へ迅速に伝えることで開始されます。しかし筋線維は直径が数十〜数百マイクロメートルもあるため、単純な拡散では細胞の中心部まで信号が届くのに時間がかかります。横行小管は細胞表面から細胞の内部深くまで伸びることで、活動電位を一瞬のうちに筋線維全体に伝える電気的高速道路として機能します。

横行小管が筋小胞体(SR)と密接に接する部位は「トライアド(triad)」と呼ばれ、T管の膜にあるジヒドロピリジン受容体(DHPR)と筋小胞体のリアノジン受容体(RyR)が協調してカルシウムイオン(Ca²⁺)を放出し、アクチン・ミオシンの相互作用による筋収縮を引き起こします。

横行小管の異常は筋疾患(先天性ミオパチーなど)と関連することがあり、筋生理学・筋疾患研究において重要な構造です。

使い方・例文

「運動神経からの信号が横行小管を通じて筋線維の中心部まで届き、全体が同時に収縮する」というように、筋収縮の仕組みを説明する場面で登場します。

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