検閲とは?
けんえつ
検閲とは、国家や権力機関が出版・通信・表現の内容を事前または事後に審査し、不都合な情報を抑制・削除する行為です。
検閲(けんえつ)とは、政府・宗教機関・企業などの権力主体が、出版物・映像・音楽・通信・インターネット上の情報などに対して、その内容を審査し、権力にとって有害・不都合とみなす情報を削除・禁止・改変する行為を指します。
検閲は歴史的に広く行われてきました。カトリック教会による「禁書目録」(Index Librorum Prohibitorum)は16世紀から20世紀にかけて維持され、多くの書物の出版・閲覧を制限しました。近代国家においても、戦時下の報道統制や革命政権による出版管理など、様々な形で実施されています。
検閲の主な類型として、以下が挙げられます。
- 事前検閲:出版・放送前に当局が内容を審査し許可を与える制度
- 事後検閲:発表後に問題のある内容を差し押さえ・削除する措置
- 自己検閲:当局の介入を恐れた制作者が自ら表現を抑制する行為
日本では戦前・戦中に内務省・軍部による厳しい出版検閲が行われ、反戦的・自由主義的な表現が禁止されました。現行の日本国憲法21条は「検閲は、これをしてはならない」と明文で禁止しています。
現代ではインターネット上のコンテンツ規制が新たな検閲問題として浮上しており、表現の自由との兼ね合いが国際的な議論となっています。
使い方・例文
「この小説は発表当時、政府による検閲で一部が削除され、完全版が出版されるまで数十年かかった」という形で、文学史や歴史の解説でよく登場します。
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