核融合炉とは?
かくゆうごうろ
核融合炉とは、水素などの軽い原子核を融合させてエネルギーを取り出す装置で、次世代クリーンエネルギー源として研究開発が進んでいます。
核融合炉(Nuclear Fusion Reactor)とは、軽い原子核(主に水素の同位体である重水素・三重水素)を極めて高温・高圧の状態で融合させ、その際に放出される膨大なエネルギーを電力などに変換する装置です。太陽や恒星でエネルギーが生まれるのと同じ原理を地上で再現しようとするものです。
核融合反応では、ウランなどを使う核分裂(原子力発電)と異なり、燃料となる重水素は海水から取り出せる豊富な資源であり、反応生成物は主にヘリウムと中性子で温室効果ガスや高レベル放射性廃棄物が生じません。このため「夢のエネルギー」とも呼ばれています。
実現に向けた主な方式は次のとおりです。
- トカマク方式:ドーナツ型磁気容器でプラズマを閉じ込める方式(ITER・JT-60など)
- 慣性閉じ込め方式:レーザーで燃料を圧縮・加熱する方式(NIF等)
- ヘリカル方式:ねじれた磁場コイルを使う方式(核融合科学研究所のLHDなど)
国際熱核融合実験炉(ITER)がフランスのカダラッシュで建設中であり、日本・EU・米国・中国・韓国・ロシア・インドが参加する国際プロジェクトとして実用化を目指しています。商業用核融合炉の実現はまだ数十年先と見られていますが、近年は民間企業による開発競争も活発化しています。
使い方・例文
「ITER(国際熱核融合実験炉)」はフランスで建設中の大型核融合炉で、科学ニュースでよく取り上げられます。また「核融合炉が実現すれば石油に頼らない発電が可能になる」という文脈でエネルギー政策の議論に登場します。
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