本文へスキップ

杉山和一とは?

すぎやまわいち

杉山和一とは、江戸時代前期に活躍した日本の鍼師で、管鍼術を開発・普及させ、後世の日本鍼灸に大きな影響を与えた人物です。

杉山和一(すぎやまわいち、1610年頃〜1694年)は、江戸時代前期を代表する鍼師(はりし)です。伊勢国現在三重県)に生まれたとされ、盲目でありながら独自の技術を磨き、日本の鍼灸史に名を残しました。

杉山和一の最大業績管鍼術(かんしんじゅつ)の考案・体系化です。管鍼術とは、細い金属製の管(鍼管)の中に鍼を入れ、管を皮膚に当ててから鍼の頭を軽く叩いて刺入する方法です。この技術により鍼を細くしてもぶれずに刺入できるようになり、施術時の痛みが大幅に軽減されました。現代の日本式鍼灸でも管鍼法は標準的な手法として広く使われています。

晩年、杉山和一は江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の信任を得て、江戸城内で施術を行うほどの地位に達しました。綱吉の庇護のもと、視覚障害者のための職業訓練機関「杉山流鍼治導引稽古所」を設立し、盲人が鍼灸を学べる制度を整えました。これは日本における視覚障害者の職業支援の先駆けとも評されています。

杉山和一の功績を称え、その命日には全国の鍼灸師による慰霊祭が行われており、鍼灸の世界では「鍼の神様」とも称えられています。

使い方・例文

日本の鍼灸の歴史や管鍼術の起源を解説する文章で「管鍼術を確立した杉山和一」として紹介されたり、視覚障害者の職業史の文脈でも言及されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語