旋撚術とは?
せんねんじゅつ
旋撚術とは、刺入した鍼を左右に回転させることで刺激を加える鍼灸の操作技法であり、治療効果を調節するために用いられます。
旋撚術(せんねんじゅつ)とは、鍼灸治療において経穴(ツボ)に刺入した鍼を、母指と示指で左右交互に回転させることで刺激を与える操作法です。「捻転術(ねんてんじゅつ)」とも呼ばれます。鍼治療における基本的な手技のひとつであり、古典的な東洋医学の文献にも記載されています。
- 得気(とっき)の誘発:鍼を回転させることで、患者が感じる独特のズーンとした感覚(得気)を引き出し、治療効果を高める
- 刺激量の調節:回転の速さ・角度・力加減を変えることで補法(補う)や瀉法(取り除く)を使い分ける
- 筋肉へのアプローチ:筋繊維に鍼が絡まることで深部筋への刺激が増す
東洋医学的な観点では、左回転(補法)と右回転(瀉法)で経気の流れへの働きかけ方が異なるとされており、症状や体質に応じて使い分けます。現代医学的には、旋撚によって鍼周囲の組織が引っ張られ、局所の血流変化や神経刺激が生じると考えられています。
旋撚術は置鍼中にも用いられ、必要に応じて刺激を追加・調整する手段として施術全体を通じて活用される重要な基本技法です。
使い方・例文
鍼灸師が鍼を刺した後に指先でくるくると鍼を回している場面が旋撚術であり、患者が「ズーン」「重だるい」と感じるのはこの操作によって得気が起きているサインです。
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