旋律的短音階とは?
せんりつてきたんおんかい
旋律的短音階とは、上行時に第6音と第7音を半音上げ、下行時は自然的短音階に戻るという独特の規則を持つ短音階の一形態です。
旋律的短音階(せんりつてきたんおんかい、英: melodic minor scale)は、短音階の三種類のうちの一つで、音階の上行・下行で異なる音を使うという特徴的な性質を持ちます。
具体的には、自然的短音階(ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ)を基に、上行するときは第6音(ファ)と第7音(ソ)をそれぞれ半音上げて(ファ♯・ソ♯)使い、下行するときは元の自然的短音階に戻します。この非対称性が旋律的短音階の最大の特徴です。
この形式が生まれた理由は声楽的な旋律の自然さにあります。和声的短音階では第7音が導音として機能する一方、第6音と第7音の間に増2度(半音3つ分)の音程が生じ、歌いにくい跳躍が発生します。この問題を解決するために第6音も上げたのが旋律的短音階です。
- 上行形:自然的短音階の第6・7音を半音上げる
- 下行形:自然的短音階と同じ(または純粋に上行形の逆順)
- ジャズでは上行・下行とも同じ形(ジャズ・メロディック・マイナー)として使われることが多い
クラシック声楽・器楽の旋律作法において重要な概念であり、三種の短音階の中では最も「歌いやすい」旋律を生む形として位置づけられています。
使い方・例文
ピアノの音階練習でハ短調の旋律的短音階を弾く際、上行時は「ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♮・シ♮・ド」と弾き、下行時は「ド・シ♭・ラ♭・ソ・ファ・ミ♭・レ・ド」と戻します。
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