方孔円銭とは?
ほうこうえんせん
方孔円銭とは、中央に四角い穴(方孔)が開いた円形の金属貨幣で、中国・日本をはじめ東アジアで広く流通した古代貨幣の形式です。
方孔円銭(ほうこうえんせん)とは、円形の金属板の中央に正方形の孔が開けられた貨幣形式の総称です。「外円内方(がいえんないほう)」とも表現され、「天は丸く地は四角」という宇宙観を体現したデザインとも説明されます。中国で生まれ、東アジア全域に広まった貨幣文化の根幹をなす形式です。
方孔円銭の歴史的な流れは以下の通りです。
- 中国・戦国時代(紀元前4〜3世紀頃)に各国でさまざまな形の貨幣が使われていたが、秦の統一後に方孔円銭形式が標準化された
- 秦の「半両銭(はんりょうせん)」、漢の「五銖銭(ごしゅせん)」が代表的な初期の例
- 日本では奈良時代の「和同開珎(わどうかいちん)」(708年)が最初期の方孔円銭とされる
- 穴に紐を通して束ねる「貫(かん)」という携帯・保管の習慣が生まれた
方孔円銭の形式は、製造コストや管理のしやすさ、流通の利便性において優れており、中国では清代まで長期にわたって使われ続けました。日本でも江戸時代の寛永通宝などに同形式が採用されています。
使い方・例文
博物館で展示されている古銭の多くは中央に四角い穴が開いた円形の形をしており、これが方孔円銭の典型的な姿です。紐を通して携帯するための工夫でもあります。
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