新内節とは?
しんないぶし
新内節とは、江戸時代中期に成立した三味線音楽のジャンルで、哀調を帯びた旋律と物語性を特徴とする語り物です。
新内節(しんないぶし)は、江戸時代中期(18世紀ごろ)に成立した三味線を伴奏とする語り物音楽の一流派です。鶴賀新内(初代)が豊後節から派生した富士松節を独自に発展させて創始したとされ、その名「新内」は鶴賀新内に由来します。
新内節の最大の特徴は、他の三味線音楽と比べても際立って哀愁の深い旋律にあります。声の節回しが情緒豊かで、義理と人情・悲恋・心中といったテーマを題材にした演目が多く、江戸の庶民の感情に強く訴えかけました。代表的な演目には「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」などがあります。
江戸では「流し」と呼ばれる形態が特に親しまれました。夜になると三味線を弾きながら町中を流し歩く演奏者(流しの新内)の姿は、江戸の夜の風物詩として知られ、多くの文学作品や浮世絵にも描かれています。
現代では演奏家の数は少なくなりましたが、伝統芸能として継承されており、国の重要無形文化財の保持者(人間国宝)も認定されています。邦楽の中でもとりわけ情感を重視する音楽として、今日も根強いファンを持ちます。
使い方・例文
落語や時代小説に「新内流し」という言葉が登場する場面があり、江戸の夜の情景や哀愁を表現する象徴的なモチーフとして使われます。
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