斎藤実とは?
さいとうまこと
斎藤実とは、海軍大将として高い地位を築き、犬養毅首相暗殺後の混乱期に内閣総理大臣を務めた日本の軍人・政治家です。
斎藤実(さいとう まこと、1858〜1936年)は、日本の海軍軍人・政治家であり、海軍大将・元帥にまで登り詰めた後、政治家としても要職を担いました。穏健な人物として知られ、軍部強硬派とは一線を画す姿勢が特徴的でした。
斎藤は長年にわたって朝鮮総督を務め(1919〜1927年、1929〜1931年)、三・一独立運動後の統治改革を進めた「文化政治」の時代を主導しました。ただし文化政治は表向きの緩和にとどまり、実質的な支配構造は維持されたと評価されています。
斎藤の内閣総理大臣としての経歴は以下の通りです。
- 1932年に五・一五事件で犬養毅が暗殺された後、「挙国一致内閣」として組閣
- 政党政治から超然内閣への転換点となる時期に首相として在任(1932〜1934年)
- 内大臣(天皇の側近)も務め、宮中政治において重要な役割を担った
しかし1936年の二・二六事件において、叛乱軍の青年将校によって自宅で暗殺されました。斎藤の死は昭和初期の政治的暴力の凄まじさを示す事件として記録されています。温厚で協調的な人柄は政界で評価されていましたが、軍部の台頭を押しとどめることはできませんでした。
使い方・例文
「斎藤実内閣は五・一五事件後の混乱を収拾するために成立した挙国一致内閣であった」というように、昭和初期の政治危機や軍部台頭の文脈で使われます。
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