数寄とは?
すき
数寄とは、和歌・茶道・華道などの風雅な芸事に深く傾倒し、洗練された美を追求する心や態度を指す言葉です。
数寄(すき)とは、和歌・連歌・茶道・華道・香道などの風雅な芸事や、趣向を凝らした物事に深く執着し、情熱を注ぐ心や生き方を指す言葉です。もともとは「好き(すき)」と同じ語源を持ち、ものごとを心から「好む・愛好する」という意から発展しました。
平安時代には和歌を愛好することを「好き(数寄)」と呼び、風雅の道に精通した人を「数寄者(すきもの)」と称しました。時代が下るにつれて茶の湯の文化と結びつき、特に「侘び・寂び」の美意識を体現する茶道の精神と強く結びついていきます。千利休をはじめとする茶人たちは数寄の美学を極め、建築・庭・道具・点前に至るまで一貫した美意識を追求しました。
建築分野では「数寄屋造り(すきやづくり)」という言葉が生まれ、茶室の精神を取り込んだ簡素で洗練された和風建築の様式を指します。桂離宮がその代表例として世界的に知られています。
現代においても数寄は「ある道に深く熱中する人」「趣味人・好事家」という意味で使われることがあり、日本の美意識と芸道の文化を語るうえで欠かせない概念のひとつです。
使い方・例文
「彼はまさに数寄者で、茶室の設えから庭の石組みまで自らこだわり抜いた」のように、風雅な芸事への深い傾倒や美意識を表す場面で使われます。
この用語をシェア
最終更新: