放牧圧とは?
ほうぼくあつ
放牧圧とは、牧草地に対して放牧された家畜が与える採食・踏みつけなどの影響の強さを表す概念で、草地管理の重要な指標です。
放牧圧(ほうぼくあつ)とは、一定の草地面積に対して放牧する家畜の頭数・体重・放牧期間が与える総合的な負荷を表す概念です。単位面積あたりの家畜頭数(放牧密度)や、一定期間に家畜が消費する草量(採食量)などによって評価されます。
放牧圧が草地に与える影響は、その強度によって大きく異なります。
- 適切な放牧圧:植生の多様性を維持し、牧草の再生を促す。家畜に十分な栄養を供給できる
- 過放牧(放牧圧が高すぎる):草の再生が追いつかず、裸地化・土壌浸食が進む。好ましくない植物(雑草・低品質草種)が侵入しやすくなる
- 放牧不足(放牧圧が低すぎる):草丈が高くなりすぎて採食率が低下し、茎葉が老化して栄養価が下がる
適切な放牧圧の管理には、輪換放牧(ローテーション放牧)が有効です。草地を複数の区画(パドック)に分けて順番に放牧し、各区画に休息期間を設けることで草の再生力を維持できます。
放牧圧は土壌炭素の貯留・生物多様性・温室効果ガス排出量にも影響するため、持続可能な畜産経営の観点からも重要な管理指標として注目されています。
使い方・例文
牧場では放牧圧を適切に管理するため輪換放牧を採用し、各パドックに約3週間の休息期間を設けることで牧草の再生を促し、年間を通じて安定した草量を確保している。
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