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抑制と均衡の原理とは?

よくせいときんこうのげんり

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抑制と均衡の原理とは、権力が一つの機関に集中しないよう、立法行政・司法が互いを牽制し合う民主主義政治の設計思想です。

抑制と均衡の原理(checks and balances)は、政府の権力を複数の機関に分散させ、各機関が他の機関の行動を監視・制限できる仕組みを整えることで、専制や権力の濫用を防ごうとする政治原理です。三権分立概念と密接に結びついておりモンテスキューの『法の精神』(1748年)がその理論的基礎を与えました。

アメリカ合衆国の憲法はこの原理を最も体系的に制度化した例として知られます。

  • 立法府(議会):法律の制定権を持つが、大統領の拒否権や司法審査に服する。
  • 行政府(大統領):法律の執行権を持つが、議会の弾劾や予算承認に依存する。
  • 司法府(最高裁判所):法律・行政行為の違憲審査権を持つが、判事の指名は大統領・議会が行う。

日本でも同様の三権分立が憲法で定められており、国会・内閣・裁判所がそれぞれ抑制と均衡の役割を担います。現代ではメディアや独立機関(会計検査院・人権委員会など)が「第四の権力」として機能するとも論じられています。

この原理は民主主義の安定と法の支配を保証する根幹的仕組みであり、権威主義体制との対比でその重要性が語られることが多くあります。

使い方・例文

大統領が議会の可決した法律に拒否権を発動し、議会が再び議決で覆すというプロセスは、アメリカにおける抑制と均衡の典型的な場面です。日本でも内閣不信任決議と衆議院の解散が互いの抑制手段として機能します。

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