意臨とは?
いりん
書道における臨書の一種で、手本の字形をそのまま写すのではなく、書き手の精神や趣を汲み取って書く学習法のことです。
意臨とは、書道における臨書(手本を見ながら文字を書き写す練習法)の一種で、手本の点画の形を厳密になぞるのではなく、その書を書いた人物の精神性や筆の勢い、作品全体が持つ趣を自分なりに感じ取りながら書き表す学習方法のことです。
臨書には一般に、字形や筆遣いを忠実に再現する形臨、形にとらわれず書き手の精神性や気迫を写し取ろうとする意臨、手本を見ずに記憶だけを頼りに書く背臨という段階があるとされます。意臨はこの中間からさらに発展した段階に位置づけられ、単なる形の模写を超えて、学ぶ人自身の解釈や個性を反映させていく点に大きな特徴があります。
王羲之や顔真卿など古典の名筆を学ぶ際には、まず形臨によって基本的な技術を身につけ、次に意臨によって書に込められた精神や気韻を体得し、最終的には自分自身の書風を確立していく過程が重視されます。意臨は単なる模倣ではなく、古典の本質を自らの血肉とするための重要な修練の一つとされています。
使い方・例文
書道教室では、まず手本を正確になぞる形臨から始め、上達に応じて意臨によって古典の気迫や趣を表現する練習へと進んでいきます。
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