情動感染とは?
じょうどうかんせん
情動感染とは、他者の感情表現を自然に取り込み、自分も同じような感情状態になってしまう心理的・神経的な現象です。
情動感染(じょうどうかんせん)とは、他者の表情・声・姿勢・動作などを無意識に模倣することで、その人の感情状態が自分にも「うつる」ように伝わる現象を指します。英語では「emotional contagion(エモーショナル・コンテイジョン)」と呼ばれます。
この現象は意識的な感情移入(共感)とは異なり、より自動的・反射的なプロセスです。神経科学的には、ミラーニューロンシステムが関与していると考えられており、他者の行動や表情を観察するだけで、自分が同じ行動をするときと類似した神経活動が起きることが知られています。
情動感染が起きやすい状況には以下のようなものがあります。
- にぎやかな場所での笑いのつられ笑い
- 悲しい映画を見て涙が出る
- 他者の不安・緊張が場の雰囲気として伝わる
- オフィスや職場でのストレスや不満の蔓延
情動感染は集団の結束や共感を高める社会的機能を持つ一方で、ネガティブな感情も容易に広がるため、職場のストレス伝播やSNSでの感情的な投稿の拡散にも関係するとされています。心理学・社会学・マーケティングなど多方面から研究されています。
使い方・例文
「会議室に入ったとたん、上司の苛立ちが情動感染のように周囲に広がり、その場の空気が重くなった」のように、感情が場に伝わる状況を説明するときに使います。
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