忘却とは?
ぼうきゃく
忘却とは、一度記憶した情報が時間の経過や干渉によって思い出せなくなる現象のことです。
忘却(forgetting)とは、記憶に蓄えられた情報が時間の経過や他の記憶との干渉などによって、思い出せなくなるあるいは完全に消えてしまう現象です。日常的には「忘れる」という動詞で表現されるこの現象は、記憶研究において古くから主要テーマの一つとなっています。
忘却の代表的なメカニズムとして以下が知られています。
- 減衰説:使われない記憶の痕跡(記憶痕跡)が時間とともに薄れていくという考え方
- 干渉説:他の情報が邪魔をして思い出しにくくなる。学習前の情報が影響する「順行干渉」と、学習後の情報が影響する「逆行干渉」がある
- 検索失敗説:記憶は残っているが、思い出すための手がかりが見つからない状態
- 動機的忘却(抑圧):不快な記憶が無意識に抑え込まれるという精神分析的概念
ドイツの心理学者エビングハウスが19世紀に行った実験により、学習後の時間経過とともに記憶保持率が急速に低下する「忘却曲線」が示されました。この曲線によれば、学習直後に最も急激な忘却が起こり、その後は緩やかになることが分かっています。
忘却は一般にネガティブに捉えられがちですが、不必要な情報を自動的に排除して脳の効率を保つ機能としての側面もあると考えられています。
使い方・例文
試験直前に詰め込んだ知識が試験後すぐに忘れてしまったり、昨日読んだ本の細かい内容が翌週には思い出せなくなったりするのが忘却の身近な例です。
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