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御隠居とは?

ごいんきょ

御隠居とは、家督や仕事を子や後継者に譲って引退した人、特に江戸時代の武家・商家の当主が職を退いた後の敬称を指します。

御隠居(おんいんきょ、またはごいんきょ)とは、家業・家督・役職などを後継者に譲って第一線から退いた人物、またその状態を指す言葉です。江戸時代に特に広く使われた表現で、武家では家督を嫡男に譲った当主が、商家では店の経営を息子に任せた主人が「隠居」と呼ばれました。

もともと「隠居」とは公的な地位責任を退くことを意味し、幕府や藩でも法的に認められた制度でした。隠居した人物は現役の義務から解放される一方、その豊富な経験や知識から家や地域の相談役として影響力を保つことも多くありました。「御」がつく「御隠居」は、その人物への敬意を込めた呼びかけです。

落語や時代劇では、隠居した老人が町内の人々と気ままに交流し、若者に知恵を授けたり人情的な役割を担う存在として登場することが多く、江戸の庶民文化を象徴するキャラクター類型ともなっています。有名なところでは、落語「大工調べ」などにも御隠居が重要な役で登場します。

現代では、定年退職した高齢者を親しみを込めて「御隠居さん」と呼ぶ場面もあり、「悠々自適の引退生活」というニュアンスで用いられることがあります。

使い方・例文

落語の登場人物として「ご隠居さん、ちょいとお知恵を拝借したいんですが」というように、近所の知恵者として場面に登場することが典型的な使われ方です。

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