広沢虎造とは?
ひろさわとらぞう
広沢虎造とは、昭和時代に活躍した浪曲師で、「清水次郎長伝」の名調子で一世を風靡した名人です。
広沢虎造(ひろさわ とらぞう、1899〜1964年)は、昭和を代表する浪曲師(浪花節師)です。本名は安藤鶴松で、師匠・広沢勝造のもとで修業を積み、二代目広沢虎造を襲名しました。
その名を全国に広めたのは「清水次郎長伝」です。「旅行けば駿河の道に茶の香り」の書き出しで知られる名調子は、ラジオ放送の黎明期から昭和中期にかけて日本中に響き渡り、清水次郎長・森の石松ら登場人物を国民的なキャラクターとして定着させました。
虎造の芸の特徴は、太く張りのある声・明快な節回し・歯切れのよい啖呵(たんか)にあります。複雑な人情の機微をわかりやすく、かつ迫力をもって表現する語り口が大衆に熱狂的に支持されました。ラジオの普及とともに浪曲が全盛を迎えた時代に、その頂点に立つ存在として君臨しました。
レコードや映画にも多数出演し、浪曲の枠を超えたメディアスターでもありました。戦後の娯楽が多様化する中でも人気を保ち続け、浪曲史における最大の巨星のひとりとして今も語り継がれています。
使い方・例文
落語や演芸の解説、昭和の大衆文化を振り返る番組で「広沢虎造の次郎長伝」として紹介される場面でよく登場します。
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