平行5度とは?
へいこうごど
平行5度とは、二つの声部(パート)が5度音程を保ったまま同じ方向に平行して動くことで、西洋古典和声では禁則とされる進行です。
平行5度(Parallel fifths)とは、音楽の多声部書法において、異なる二つの声部が完全5度という同じ音程間隔を保ったまま、同じ方向へ動く進行のことを指します。完全5度の音程が連続して平行に現れることから「連続5度」とも呼ばれます。
西洋の古典和声法(特に17〜19世紀の調性音楽)では、平行5度は「禁則」とされてきました。その理由は、完全5度は倍音の関係で非常に安定した響きを持つため、二つの声部が同じ動きをすると独立性が失われ、それぞれの声部が個別の旋律として聴き取られにくくなるからです。多声音楽の核心は各パートの独立した動きにあるため、この融合は望ましくないとされました。
ただし、これはあくまでも特定の時代・様式の規則であり、以下のような例外・変遷があります。
- 中世の「オルガヌム」という合唱技法では、意図的に平行5度が使われた
- 近現代音楽(印象派・ロックなど)では平行5度を積極的に用い、独特の音色を生み出す
- ギターのパワーコードは実質的に平行5度の連続であり、ロックサウンドの基礎となっている
- 日本の伝統音楽でも平行5度に近い動きが自然に現れる
和声学の学習では禁則として習う一方、実際の音楽ではジャンルや時代によって積極的に活用されており、音楽表現の多様性を示す概念でもあります。
使い方・例文
「バッハのコラールなどでは平行5度が厳しく避けられていますが、現代のロックギターではパワーコードとして平行5度が曲全体で連続して登場します。」
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