帰巣現象とは?
きそうげんしょう
「現象」の用語まとめを見る帰巣現象とは、動物が生まれた場所や生活の拠点から遠く離れても、再びその場所に戻ってくる行動や能力のことです。
帰巣現象(きそうげんしょう)とは、動物が長距離移動や捕獲・移送された後でも、元の巣・産卵地・生息地へ正確に戻ってくる能力および行動を指します。英語では「ホーミング(homing)」と呼ばれ、さまざまな動物種で確認されています。
帰巣のメカニズムとして、動物はいくつかの手がかりを組み合わせて方向を感知すると考えられています。
- 地磁気の感知:鳥類や魚類が地球の磁場を羅針盤として利用する
- 太陽・星の位置:渡り鳥が天体の位置から方角を割り出す
- 嗅覚:サケが生まれた川の水の匂いを記憶して遡上する
- 視覚的ランドマーク:ミツバチが地形や建物を覚えて巣に戻る
帰巣現象の代表的な例として、サケの母川回帰が有名です。海で数年間生活したサケが、産卵期になると生まれた川の支流まで正確に戻ります。また伝書鳩は人間が古くから帰巣本能を利用してきた例で、数百キロ離れた場所からでも巣に戻ることができます。ウミガメも産卵のために生まれた浜辺に帰ることが知られています。
この能力は種の保存と生殖成功率を高めるために進化した適応と考えられており、行動生態学・神経科学の両面から研究が続けられています。
使い方・例文
太平洋を回遊したサケが数年後に生まれた川へ正確に戻ってくる「母川回帰」は、帰巣現象の最もよく知られた例です。伝書鳩が数百キロ先から放されても巣に戻るのも、同じ帰巣能力によるものです。
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