帙とは?
ちつ
帙とは、書籍や巻物を収納・保護するために作られた外装のケースや包みのことで、特に和装本や貴重書の保存に用いられます。
帙(ちつ)とは、書籍・巻物・経典などを収納・保護するために作られた外装ケースのことです。日本や中国の伝統的な書籍文化に深く根付いた道具で、特に和装本(和綴じ本)や貴重な典籍を保管する際に用いられてきました。
帙の構造は書物を包み込む形のものが基本で、厚紙や木材を骨格として、外側を布(錦・縮緬・唐草文様など)で覆った美しい仕上がりのものが多く見られます。複数冊をまとめて一つの帙に収める場合もあり、全集・叢書の保管に活用されてきました。
帙が果たす役割は主に以下の通りです。
- 本文や装丁を光・ほこり・湿気から守る保護機能
- 複数巻にわたる書物をひとまとめにして管理しやすくする整理機能
- 贈答品や奉納物としての格調ある外装としての美的機能
現代では一般の書籍に帙が使われることはほとんどありませんが、図書館・博物館・寺院などで古典籍や写本を管理する際に引き続き使用されています。また、限定版の豪華本や美術書に帙を添えた形で販売されることもあり、書物を大切に扱う文化的な精神を象徴する存在です。
使い方・例文
博物館や図書館の貴重書コーナーで、布張りの美しいケースに複数の和本が収められているのを見かけることがある。このケースが帙で、古典籍を光やほこりから守る役割を持ちます。
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